マンションを探す時に、中古マンションの場合は既に現地がありますが、新築マンションの場合はまだ工事中ということもあり、モデルルームにしか行かないという方もいるかと思います。
このような場合でも必ず現地まで歩くようにしましょう。現場に行くことで見えてくるもの、わかることがたくさんあります。
マンションは最も大きな買い物になります。いざ購入し住み始めてみると「周辺が思っていたのとは違っていた」ということにならないためにも、ぜひ現地を歩いてみましょう。
今回はマンションの現地まで歩くことの重要性について紹介します。
実際に現地まで歩くことでわかること
たまにモデルルームと現地が離れていることもありますが、必ず現地まで歩いてみましょう。もちろん違う日に歩いてもOKです。
歩くことでわかってくることがあります。
- 思っていたより坂道がある
- 駅から徒歩10分は遠かった
- 近くのビルで日があたらない時間帯がある
- 近くに墓地や産業廃棄物集積場、葬祭場がある
- マンション前の交通量が多い
まだまだあると思いますが、現地を歩くことで見えてくるものがあります。
地図は平面にかかれますが、実際に歩くと坂道だったりとか、歩道がない道が多いとか、駅から徒歩10分と書かれていたのに、いざ歩くと15分かかったりとかは普通にあります。
関連:駅から徒歩何分は実際はそれより遠い、どのような基準なの?
都心部だと周囲にビルが多いので、日当たりが悪かったりとか、墓地などがあることが広告には書かれていなかったりもあり得ます。
マンション前が大きな道路で交通量が多く、思っていたよりもうるさいので落ち着かないというのもありますね。私は何度かこの理由で中古マンションの購入をあきらめた場所もありました。
マンションは特に駅から近いことが多いので、大きな道路の前に建設されやすいのが特徴。「道路一本内側に入るだけで静かなのに」と何度思ったことか。
これらは一例ですが、色々わかってくることがありますし、これらのことは当然そのマンションのチラシや広告には載っていないので注意しましょう。
モデルルームの担当者の話は当てにできないものもある
実際にある現地を歩いて気になったことがあれば、モデルルームの担当者に訪ねてみることをおすすめします。
というのは担当者は現地のことを知り尽くしているからです。何度も現地を歩いていますし、質問されることを前提に周囲の情報をたくさん調べています。
周囲の気になる建物やビルがあれば、必ず聞いてみましょう。そして聞くときは必ず客観的になれるようにしましょう。
だいたい返ってくる答えは「この場所はメイン通りではないから、あまり通らない道だと思うので気にならないと思いますよ」ということ。これらの質問と答えについてはパターン化しているのです。
そしてそれを聞いては「あぁ、良かった。それじゃぁ安心だ」と思わないこと。それを踏まえた上で、再び昼と夜にその道を歩いて客観的に考え直すようにしましょう。
まとめ
近くに気になる建物(宗教や葬祭場など:一例)があるけど、「何とかマンションを購入したい」という思いが強すぎると「まぁ、この道は通らなければいいか」と都合の良い方向に決めがちです。
しかし、実際に購入し住んでみると、子供もその道を通ることがあるので、毎回そこを避けて通るということはできません。
あまりにもマンションと近い場合は諦めることも必要です。もしそのマンションが予想以上に販売価格が安いのであれば、その気になるエリアが近くにあるのが理由かもしれません。
「いざという時に売れるマンションの条件とは?」でも書きましたが、マンションそのものには資産価値があり、いずれ売ったり貸したりすることを想定して選んでいきましょう(たとえ現時点でそのつもりがなくても)。
特に新築マンションの場合は購入すると、あっという間に価格が下落します(新築プレミアムがなくなるので)。そうなるともし売却する時が来た時は、中古マンションを探している方は「このエリアにあるマンションはどうなのか?」ということを冷静に見ています。
気になるエリアがあると選ばない方も多いと思います。その時には「何故このマンションを買ってしまったのか」と思いになってしまうことでしょう。マンション探しは常に冷静さが必要です。